駅から徒歩一分の賃貸マンション生活
私は20代の頃、駅から徒歩1分以内という賃貸マンションで生活していました。もちろん家賃は高くて、部屋は決して広いとは言いがたいです。しかし、そのおかげで、仕事もプライベートも、すべて充実していました。お金では買えない時間を余分に獲得できるからです。それに、不動産情報を調べて行くと、家賃の高低の差はあるものの、たいていの物件は、似たような間取りと広さなのです。一度、室内に入ってしまえば、生活環境は似たり寄ったりなのです。それならば、駅から遠いために生じる時間のロスを、別の有意義なものに変えるという発想も重要な気がするのです。つまり、時間はお金で買えないけれど、時間が生み出す効果はお金で買えるものもあるということです。私は遊びではなく、自己投資として、割高を承知で駅前に生活空間を置いたのです。仕事への遅刻は、よほどのことがない限り起きません。実際、私の職場での評判は時間厳守でした。人との待ち合わせでも、約束を守るのは大切ですが、駅までの時間がルーズさと比例する可能性は充分にあるのです。結果として私は、平日は仕事に真面目に励み、休日は目一杯、人との付き合いを楽しんだり、語学に励んだりしました。人生そのものに活気が満ちていました。
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